ゴクンと飲むだけで腸の様子が分かる!カプセル内視鏡

― 患者の負担を減らす「小型カプセルカメラ」 ―

患者の負担を減らす「小型カプセルカメラ」

参考文献:日本消化器内視鏡学会ガイドライン

内視鏡は怖くない!!暗黒の臓器といわれていた小腸に対して開発されたカプセル内視鏡。現在は活躍の場を広げ、大腸の検査も可能になりました。※保険適応に限定があります。

我が国の2014年がん統計から大腸がんの死亡数は女性で1位、男性で3位、罹患数は男女ともに2位と、ありとあらゆるがんの中でも上位に入る大腸がん。

その検査方法として大腸がん検診(便潜血検査)を行い、その結果から口腔や鼻、肛門から内視鏡を使って精密検査をすることが一般的です。

従来行なわれている内視鏡検査は、胃の中、腸の中を洗浄したのち、先端にカメラのついたファイバーを口や鼻から食道や胃を検査し、大腸では肛門から検査をしていきます。そのため内視鏡検査は恥ずかしい、痛そう、苦しそうというイメージが膨らんでしまいます。

しかし、カプセル内視鏡は長さ30mm、直径が10mm程の薬剤のカプセルに似た形状のカプセル内視鏡をごくんと口から飲むだけ。あとはカメラが腸の中をぜん動運動とともに自走し観察、撮影していきます。

撮影したデータは、たすき状の記録媒体でデータ受信を行うため、撮影中の拘束、制限もほぼありません。今まではファイバーが行き届かず、検査が出来なかった小腸領域に有用な検査で、最近では大腸用カプセル内視鏡も国内で使用できるようになり、従来の大腸内視鏡検査に比べて、低浸襲(ていしんしゅう:精神的、身体的負担の少ない)な検査です。

監修:埼玉メディカルセンター

このページの先頭へ戻る