健康ライフ

メタボリック症候群は、30代こそ要注意!

 まだまだ大丈夫と思っていませんか?
若いころからメタボリックシンドロームになると生活習慣病や心筋梗塞、脳梗塞のリスクが上昇します。手軽なウエストチェック、生活習慣病のリスクをチェックして、普段の生活を見直しましょう。

メタボリックシンドローム画像 『メタボ:メタボリックシンドローム』はCMや普段の生活でも耳にする機会が多く、その言葉は広く世間に定着してきました。CMでもお腹周りが出てきた中高年や太っている人=『メタボ』と呼ばれています。
 太っている=健康的ではないことは明らかです。痩せようかな?太っているかな?と生活習慣を改めようという気持ちは、メタボを解消し健康を維持、管理していくうえでとても大事なことです。
 さて、メタボリックシンドロームとはどんな病気なのでしょうか。メタボリックシンドロームが提唱され、周知されてきたのは2005年に診断基準が決まった頃からです。診断基準表をみてみると、メタボリックシンドロームはお腹周り(ウエスト周囲径)の問題だけではないことがわかります。

診断基準表
ウエスト周囲径 男性≧85cm
女性≧90cm
高トリグリセライド血症 かつ/または
低HDLコレステロール血症
≧150mg/dl
<40mg/dl 男女とも
収縮期血圧 かつ/または
拡張期血圧
≧130mmHg
≧85mmH
空腹時高血糖 ≧110mg/dl
※CTスキャンなどで内臓脂肪量測定を行う事が望ましい。
※ウエスト径は立位、軽呼吸時、臍レベルで測定する。脂肪蓄積が著明で臍が下方に偏位している場合は肋骨下縁と前上腸骨棘の中点の高さで測定する。
※メタボリックシンドロームと診断された場合、糖負荷試験が進められるが診断に必須ではない。
※高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症、高血圧、糖尿病に対する薬剤治療をうけている場合は、それぞれの項目に含める。
※糖尿病、高コレステロール血症の存在はメタボリックシンドロームの診断から除外されない。



メタボリックシンドローム診断

 表の項目には健康診断や、血液検査でおなじみの中性脂肪の増加(高トリグリセライド血症)・HDLコレステロールの減少(低HDLコレステロール血症)。そして最低~最高血圧の値(拡張期、収縮期血圧)・空腹時に計測した血糖値(空腹時血糖)が問題となります。必須項目であるウエスト周囲径に加えて、これらの2つ以上当てはまってメタボリックシンドロームと診断されます。
 また、これらの検査結果は高脂血症・高血圧・糖尿病などの生活習慣病を診断する際にも用いています。それぞれの診断基準をみてみると、高血圧や糖尿病の診断基準は、病気といわれるほどの数値ではなく、血圧では、いわゆる家庭での高値正常血圧の 135/85mmHg(高血圧学会のガイドライン2014)よりも低く設定されています。血糖値も糖尿病と正常の中間の数値です。
 それぞれの診断基準は生活習慣病とよばれる高脂血症・高血圧・糖尿病と診断する値より低く設定されています。低くければ大丈夫と思う方もいらっしゃると思いますが、ではなぜメタボリックシンドロームが問題となるのでしょうか?


メタボリックシンドロームと生活習慣病、動脈硬化

 メタボリックシンドロームと生活習慣病、動脈硬化は切っても切れない関係にあります。動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞などの原因となります。日本では心筋梗塞で倒れる人が多くいます。また、欧米と比較して、少し太っただけでも健康を害してしまいます。メタボリックシンドロームは、動脈硬化など血管の病気を促進してしまう危険性があることをさし、早期の予防や治療が大切になります。
 しかし、基準値未満であればまったく安全というものではありません。たとえウエスト周囲径が基準を満たさなくても、他のメタボリックシンドロームの診断基準に複数該当する場合には、メタボリックシンドロームに準じた管理が必要です。また、日本糖尿病学会ではメタボリックシンドロームは非メタボリックシンドロームに比べて糖尿病になるリスクが3~6倍に上昇するとガイドラインに記しています。
 多くの大病の原因となりうるメタボリックシンドロームですが、定期的なウエストチェック、生活習慣を見直すことで予防ができます。チェックボックスで普段の生活を生活習慣病のリスクを評価してみましょう。


生活習慣病のリスクをチェック!!

食事

  • ご飯やパンなど(炭水化物)の摂取量が多い
  • 脂っこいものが好き
  • ほぼ毎日間食をしている
  • 深夜の時間帯によく飲食する
  • 朝食は食べたり、食べなかったり
  • 早食い、ドカ食い、ながら食いが多い
  • 濃い味付けが好みである
  • 外食やファストフード、レトルト食品をよく利用する
  • 甘い清涼飲料水をよく飲む
  • 野菜や海藻類の摂取量が少ない

5個以上あてはまる方は、要注意!
血糖値や中性脂肪が上がりやすい傾向にあります。濃い味付けは血圧が上昇し、動脈硬化を促進します。食事は規則正しく、腹八分目、よく噛んで食べることが大切です。



運動

  • 運動不足だと実感している
  • 1日の歩数は7,000歩未満が多い
  • 移動には車をよく使う
  • 階段での移動を避けてしまう
  • 継続しているスポーツはない

3個以上あてはまる方は、要注意!
週に3回から、30分のウォーキングから始めてみましょう。運動量は、御自身の体力、体調と合わせて、無理な運動は禁物です。体を動かすことでストレス解消にもつながります。


監修:埼玉メディカルセンター

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