健康ライフ

食事バランスガイドとは?

健康で豊かな食生活をするため1日に、「何を」、「どれだけ」食べたらよいかを考える際の参考にしていただけるよう、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したものです。

健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された「食生活指針」(平成12年3月)を具体的に行動に結びつけるものとして、平成17年6月に厚生労働省と農林水産省が決定しました。

食事バランスガイドとして毎日の食事を「主食」「副菜」「主菜」「牛乳」「乳製品」「果物」の5つの料理グループに区分し、区分ごとに「つ(SV)」という単位を用いて1日の目安が示されています。

サービング(SV)とは?

サービング(SV)とは、動詞のserve サーブ(給仕する)から来ていて「一食分として食べる量」の意味です。食品の種類、食材の調理の仕方によって異なります。
たとえば、食パンは1サービング=1枚、シリアルは1サービング=1カップとなります。
詳しくは農林水産相のサービング数早見表へ

「1つ」の基準となる主な料理と目安

主食(ごはん、パン、麺類)

1日の目安量:5~7つ(SV) / 2,000±200kcalの場合

炭水化物の供給源であるごはん、パン、めん、パスタなどを主材料とする料理。
※1つ(SV)の基準=穀類に由来する炭水化物約40g
主食の基準となるごはんの「1つ」は、コンビニエンスストアで販売されている、おにぎり1個分。
パンの場合は、食パン1枚が「1つ」の目安。めん料理1人前は「2つ」に相当します。

主食(ごはん、パン、麺類)の1日に摂取する基準

出典:農林水産省

副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理)

1日の目安量:5~6つ(SV) / 2,000±200kcalの場合

各種ビタミン、ミネラルおよび食物繊維の供給源となる野菜、いも、豆類(大豆を除く)、きのこ、海藻などを主材料とする料理。
※1つ(SV)の基準=主材料の重量約70g
副菜の目安となる「1つ」は、小鉢1皿分。野菜の量が多い野菜炒めや芋の煮っころがしは、
小鉢でなん皿分になるかを考え「2つ」「3つ」と数えましょう。

副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理)の1日に摂取する基準

出典:農林水産省

主菜(肉、魚、卵、大豆料理)

1日の目安量:3~5つ(SV) / 2,200±200kcalの場合

たんぱく質の供給源となる肉、魚、卵、大豆および大豆製品などを主原料とする料理。
※1つ(SV)の基準=主材料に由来するたんぱく質約6g
主菜は、卵1個の料理や、納豆1パックなどが「1つ」。1人前の魚料理は「2つ」くらい。
肉料理1人前は、「3つ」くらい。

主菜(肉、魚、卵、大豆料理)の1日に摂取する基準

出典:農林水産省

牛乳・乳製品

1日の目安量:2つ(SV) / 2,200±200kcalの場合

カルシウムの供給源である牛乳、ヨーグルト、チーズなどが含まれます。
※1つ(SV)の基準=牛乳・乳製品に由来するカルシウム約100mg
牛乳1本分の量(200ml)は「2つ」です。ヨーグルトやチーズ1かけも「1つ」です。

牛乳・乳製品の1日に摂取する基準

出典:農林水産省

果物

1日の目安量:2つ(SV) / 2,200±200kcalの場合

ビタミンC、カリウムの供給源であるリンゴ、ミカン、スイカ、イチゴなどが含まれます。
※1つ(SV)の基準=果物の重量約100g
果物は、みかんなどの小さい果物1個が「1つ」。りんごなどの大きい果物は半分で「1つ」。
市販されている果汁100%のジュースなどは、半分程度の量に換算して「つ」の数を計算します。

果物の1日に摂取する基準

出典:農林水産省

お菓子・嗜好飲料

お菓子・嗜好飲料は、食生活の中の楽しみとしてとらえ、食事全体の量的なバランスを考え、適度に摂取する必要があることから、コマを回す為の「ヒモ」として表現し、「楽しく適度に」というメッセージが付けられています。

※嗜好飲料(しこういんりょう)とは、個人の嗜好を満足させるために用いられる飲料を指します。
茶類、コーヒー、清涼飲料、ジュース・果汁入り飲料、スポーツドリンクなどが挙げられます。
また、アルコール飲料は含まれません。

丼物やカレーライスの数え方

カレーライスや丼物のような料理を、「食事バランスガイド」では「複合料理」として考えます。
例えば、カレーライスの場合は、ごはん約200g(主食2つ分)・肉約60g(主菜2つ分)・野菜140~150g(副菜2つ分)程度、入っていたら、1皿に3つの料理グループが含まれていると考えるため、主食「2つ」、副菜「2つ」、主菜「2つ」と数えます。
※複合料理など、数え方の複雑な料理については、SV計算の難しいもので詳しく説明されています。

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